介護・看護現場を支える お役立ち情報

2025-05-31

【完全解説】介護福祉士国家試験に「パート合格」制度が導入!受験が変わる、その全貌とは?

【完全解説】介護福祉士国家試験に「パート合格」制度が導入!受験が変わる、その全貌とは?

こんにちは!株式会社Goingの鈴木です。
私は、介護福祉士として現場経験を積んだ後、10年以上にわたり医療・福祉業界で人材支援に携わってきました。

今回は、**介護福祉士国家試験における大改革「パート合格制度」**について、現場目線・資格保有者目線で、わかりやすく・丁寧に解説します。


そもそも「パート合格」ってなに?

令和7年度(2025年度)に実施される第38回介護福祉士国家試験から、試験科目が3つのパートに分割され、一部のパートに合格すれば翌年以降もそのパートの受験が免除されるという新制度が導入されます。

つまり、「今年はBとCパートが合格、Aだけ不合格だった…」という場合、**次年度はAパートだけを受け直せばOK!**ということになります。

これが「パート合格(合格パートの受験免除)」制度です【6】。


なぜ今、制度が変わるのか?

背景には、介護人材不足の深刻化があります。

  • 2040年までに約57万人の介護人材が追加で必要(第9期介護保険事業計画より)

  • 実務経験ルートの受験者が激減(第33回→第36回試験で約1万人減少

  • 外国人介護人材も受験しているが、語学の壁もあり合格率が低い傾向

このような状況を受けて、「介護の現場で働きながらの受験があまりにハードすぎる!」という声を受け止め、厚労省が受験しやすい仕組みを導入することになったのです【6】【7】。


どう変わる?試験の構成と仕組み

◉パート構成(3分割)

パート 含まれる科目 出題数
Aパート 人間の尊厳と自立、社会の理解、介護の基本、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、生活支援技術 60問
Bパート こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、医療的ケア 45問
Cパート 介護過程、総合問題 20問

※従来の11科目群を学習内容で重複の少ない組み合わせに再編し、1日で実施されます【6】。


◉試験当日の流れ

  • 午前:Aパート試験

  • 午後:B・Cパートを連続実施(片方のみ受験も可)

運営負担や受験者の混乱を避けるため、合理的な配置が検討されています【6】。


合否の判断はこうなる

1回目の受験時は全パートを受験し、以下の流れで合否が決まります。

■ 合格判定の流れ(簡略)

  1. まず総得点(全125問中6割)で合否判定

  2. 不合格の場合 → 各パートごとに合否を判定

  3. 合格したパートは翌年・翌々年まで免除OK!

■ 例

年度 A B C 合否
初年度 不合 不合 不合(来年B・C再受験)
翌年 - 合格!

合格したパートの有効期限は**最大2年間(受験年の翌々年度まで)**とされます【7】。


メリットと注意点

✅ メリット

  • 科目ごとの集中学習ができる(働きながらの合格を目指しやすい)

  • 一発不合格のリスクが減る(メンタル面の負担も軽減)

  • 外国人受験者のチャンスも拡大(語学学習との両立にも配慮)

⚠ 注意点

  • 合格パートの有効期限は2年まで(放置すると再受験に)

  • 0点の科目があるとパート合格にならない

  • 初回は必ず全パート受験が必要(受験申込も「全パート」が前提)【7】


鈴木の一言:現場出身者としてこの制度をどう見るか

私はこの制度、大歓迎です

というのも、私自身が介護福祉士国家試験を受けたとき、今のGoigの仕事をしながら、帰宅後に勉強していました。

無事に合格はできましたが、小さな子供がいる、親の介護が必要だといった方がは私以上に時間がとれなかったと思います。

この制度があれば「今年はAとBに集中して、来年Cだけ」なんて選択肢がとれ、勉強の時間がとれなかいら・・と諦めていた方にも背中を押せる改革だと思います。

もちろん、資格の質を保つことは大前提です。でも、今回の改革はそこも押さえたうえで「現場で働く人に寄り添う」設計になっていると感じます。


今後のスケジュールと対応ポイント

内容 スケジュール
パート合格制度の導入 第38回試験(令和7年度/2025年度)から
初回は全員が全パート受験 2026年1月実施(予定)
パート合格の有効期間 合格年の翌々年まで有効
受験手数料 一律18,380円(パート数にかかわらず)【7】

おわりに|受験者支援は現場の未来を支えること

「資格取得はゴールではなく、スタート」です。 今回のパート合格制度導入は、介護福祉士を目指す皆さんのスタートラインに立ちやすくする制度です。そしてその制度を活かして、地域の介護を支える力になっていただけたらと、心から願っています。

ちなみに、受験パートの数にかかわらず手数料は一律18,380円だそうです。


3パートすべて受けても、1パートだけでも同額。

このあたりに「受験が分割されてやさしくなった分、手数料でバランスを取ってきたのかも?」なんて、つい勘ぐってしまうのは私だけではないはず(笑)

制度設計のありがたさを噛みしめつつも、「もう少し柔軟でも…」という気持ちが湧くはちょっと貧乏性すぎるのでしょうか(笑)

疑問点がある方、働きながらの受験に不安がある方は、いつでもご相談ください。
現場と資格、両方を知る立場から、しっかりサポートさせていただきます。


引用・出典

  • 厚生労働省(2024年5月27日)「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について」【7】

  • 厚生労働省「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について【参考資料】」【6】

お役立ち情報一覧へ戻る