生産性向上シリーズ⑤「“辞めない職場”の秘密はここにあった!働きやすさと生産性向上の関係」
こんにちは!株式会社Goingの鈴木です。
介護現場の“しんどさ”と制度の“むずかしさ”の間をつなぐため、現場に寄り添った情報発信を続けてきたこの連載も、いよいよ最終回!
最後のテーマは、
「生産性向上と職員定着(辞めにくい職場)」の関係についてです。
「働きやすさ」って何だろう?
「辞めたい」と思う瞬間って、どうしたら減らせる?
実はその答え、日々の業務改善=生産性向上の取り組みにあります。
最終回は、介護現場を“辞めたくない職場”にするためのヒントをお届けします!
【目次】
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介護職が辞める理由、その本音とは?
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非効率な職場は“見えないストレス”の温床
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生産性向上の取り組みが定着につながる理由
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“辞めない職場”の共通点はここにある
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ケアの質にも跳ね返る「働きやすさ」
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まとめ(連載の総まとめも!)
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参照元
1. 介護職が辞める理由、その本音とは?
介護労働安定センターの調査では、離職理由の上位は?
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人手不足による業務量の増加
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人間関係のトラブル
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賃金・将来性への不安
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心身の疲労・ストレス
中でも、見逃せないのが「忙しすぎてつらい」
という声です。
これは、単に人が少ないからというより、
“業務の回り方”そのものに原因があるケースも多いのです。
2. 非効率な職場は“見えないストレス”の温床
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同じ記録を2回書く
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申し送りがダラダラ続く
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担当が曖昧で業務が偏る
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物品管理や電話対応でバタバタする…
こうした“非効率な日常”が続くと、
✅ 毎日なんとなく疲れる
✅ 仕事に達成感が持てない
✅ イライラが人間関係に波及する
…という悪循環に。
業務が“片づかない”感覚は、離職リスクをじわじわ高めるのです。
3. 生産性向上の取り組みが定着につながる理由
業務改善やICT活用は、
単に「ラクになる」だけではありません。
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作業のムダが減る
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「なぜこれをやるのか」が明確になる
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チームで情報共有ができるようになる
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忙しい日でも“回る”仕組みが整う
こうした取り組みが進むと、
職員は「働きやすい」「ここで続けられる」と実感できるようになります。
✅ 実際、全国のモデル施設でも
「記録のICT化後に残業が減り、定着率が上がった」
といった報告が多数あります。
4. “辞めない職場”の共通点はここにある
離職率が低い職場には、次のような共通点があります?
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業務が見える化されている
→ 担当と責任がはっきりし、迷わない -
声を上げやすい雰囲気がある
→ 「困っている」と言える風土 -
仕事の目的が見えている
→ ケアの質=働きがいとして実感できる
生産性向上の取り組みは、こうした要素を自然とつくっていくプロセスにもなっているのです。
5. ケアの質にも跳ね返る「働きやすさ」
職員が安心して長く働ける職場は、
✅ 利用者への対応も丁寧になり
✅ 教育の質も安定し
✅ クレームや事故の減少にもつながります。
つまり、
**「定着率が上がる=サービスの質も上がる」**という好循環。
“生産性向上”は経営だけでなく、
利用者・職員の両方にとってプラスになる取り組みなのです。
6. まとめ(連載の総まとめ)
✅ 介護職の離職理由には、「人間関係」や「給与」だけでなく、
“業務のまわらなさ”や“仕事の見通しの悪さ”によるストレスが大きく関わっています。
✅ 曖昧な役割分担、非効率な記録、連携のズレ…。
それらを放置したままでは、いくら人を増やしても根本的な解決にはなりません。
そこで重要なのが、
業務そのものの「見える化」と「ムダの削減」=生産性向上の取り組みです。
どんな施設でも、完璧な環境をつくることは難しいかもしれません。
でも、「どうすればもっとよくなるか」をみんなで考え、少しずつでも変えていくことで、
職場の空気は確実に変わっていきます。
その結果として、
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職員が定着する
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離職が減る
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利用者との関係が深まる
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ケアの質が安定する
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評判が良くなる
という好循環が生まれます。
この連載でお伝えしてきたこと
1️⃣ 「介護の生産性向上」ってなに?
→ 業務を楽にすることで、ケアの質も上がるという考え方
2️⃣ ICT・見守り機器で“楽になる”介護へ
→ 現場のリアルな変化と導入のコツ
3️⃣ 業務整理でムダを減らす3ステップ
→ 書き出す・見直す・やめる から始まる業務改善
4️⃣ 「生産性向上推進体制加算」の正しい使い方
→ 加算を味方にしながら、無理なく体制整備
5️⃣ 働きやすさ×定着率×生産性(今回)
→ 「辞めたくない職場」は、業務改善から生まれる
生産性向上とは、介護現場に「ゆとり」と「納得」を取り戻すための仕組みづくり。
それは、単なる“効率化”ではなく、
「人が育ち、続き、支え合える職場」を築くためのアクションです。
未来の介護は、制度やICTだけでは良くなりません。
現場の声と工夫こそが、介護の質を支える“いちばんの原動力”です。
小さくても、一歩ずつ。
生産性向上の取り組みが、明日の介護をもっと希望あるものに変えていくはずです。
この連載が、そんな一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
7. 参照元
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厚生労働省|介護の生産性向上特設ページ
https://www.mhlw.go.jp/kaigoseisansei/index.html