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2025-05-08

有料老人ホームの現状シリーズ②「囲い込み・過剰介護の実態は?有料老人ホーム・サ高住でいま起きていること」

「囲い込み・過剰介護の実態は?有料老人ホーム・サ高住でいま起きていること」


こんにちは!株式会社Goingの鈴木です。
介護・福祉業界の現場経験をもとに、働く皆さんにとって「知っておいてよかった」と思える情報をお届けしています!

今回は、
有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)における“囲い込み”や“過剰介護”の問題について。

  • 訪問介護やケアマネが“併設事業所”で固定されている

  • 軽度の方にも過剰な支援を行っている
    そんなケースが指摘され、行政の指導対象にもなっています。

でも、これって何がいけないの?
どこまでがセーフ?
そんなモヤモヤを、WAMの調査報告をもとに解説します!


【目次】

  1. 今回の対象は「有料老人ホーム・サ高住」

  2. 併設サービスの利用率は9割超え

  3. 囲い込みとみなされる行為とは?

  4. 過剰介護のリスクと行政指導の事例

  5. 現場ができる“選択肢を奪わない支援”

  6. まとめ

  7. 参照元


1. 今回の対象は「有料老人ホーム・サ高住」

この内容は、特別養護老人ホームや老健ではなく、
有料老人ホーム
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
に関する【令和4年度の現況報告】をもとにしています。

これらの施設では、訪問介護や訪問看護、ケアマネ業務などを同一法人が併設提供しているケースが多く、
**「本当に利用者の自由な選択が守られているか?」**が問われています。


2. 併設サービスの利用率は9割超え

報告書によると、併設(同一法人)サービスの利用率は…

  • 訪問介護:91.8%

  • 訪問看護:95.2%

  • 居宅介護支援(ケアマネ):90.6%

つまり、ほとんどの入居者が「併設事業所のみ利用」している状況です。

これは効率面ではプラスですが、
利用者に「本当に選択の自由があるのか?」という視点では、改善の余地があるともいえます。


3. 囲い込みとみなされる行為とは?

厚労省や自治体が問題視する“囲い込み”の具体例は以下の通り?

✅ 「併設の訪問介護しか使えません」と案内
✅ 他事業所の利用を希望したら断られた
✅ ケアマネを勝手に施設が指定していた

こうした状況は、利用者の選択権を事実上制限していると判断され、
? 行政指導や改善命令の対象になります。


4. 過剰介護のリスクと行政指導の事例

囲い込みと同時に問題視されているのが、
▶ **「必要以上の介護サービス提供(=過剰介護)」**です。

たとえば、

  • 要支援レベルなのに毎日訪問介護

  • 生活援助のはずが、実態は全介助

  • 明らかに“介護報酬目的”のプラン

こうしたケースは、

  • 利用者の自立を妨げ

  • 経済的負担を増やし

  • ケアマネの倫理にも反します。

WAMの報告でも、これらは「行政から是正指導が入った実例」として紹介されています。


5. 現場ができる“選択肢を奪わない支援”

私たち現場職員ができることは…

✅ ケアマネ・サ責として:

  • 他事業所の案内をしっかりと

  • 利用者・家族の意向を文書化して残す

✅ 介護職として:

  • 「このサービスは本当に必要か?」と振り返る

  • 自立支援型ケアを意識して働く

✅ 施設全体で:

  • “囲い込みと思われない”丁寧な説明

  • 外部連携に柔軟な体制づくり

? ポイント:
「囲い込む支援」ではなく「選べる支援」へ。


6. まとめ

✅ 有料・サ高住では併設サービスの利用率が非常に高い
✅ 囲い込み・過剰介護とみなされれば指導の対象に
✅ 利用者本位の説明・提案が重要!

“良かれと思って”の支援が、
時に制度違反や信頼損失につながることもあります。

いま一度、本当に利用者にとってベストな選択肢を提示できているか?
現場全体で考えていきたいですね。


7. 参照元データ

  • 独立行政法人福祉医療機構(WAM)
    「有料老人ホームおよびサービス付き高齢者向け住宅の現況報告(令和4年度)」
    [PDF資料より作成(ファイル名:001475471.pdf)]


 

次回(第3回)は、
**「苦情・事故・契約トラブルにどう備えるか?現場の対応力を高めよう」**をテーマにお届けします!

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