特養経営シリーズ①特別養護老人ホーム経営の現状とは?赤字施設の割合や最新動向を解説
こんにちは!株式会社Goingの鈴木です。
介護・医療・福祉業界に長く携わってきた立場から、現場の皆さんにもわかりやすく、役立つ情報をお届けしていきます!
さて、今回は「特別養護老人ホーム(特養)」の経営状況について。
「施設の経営って、現場の介護職にはあまり関係ない?」と思うかもしれませんが、
実は、施設の経営状況=職場環境の安定にも大きく関わっているんです。
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賃金アップ
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人員体制の充実
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働きやすさの改善
こうしたことを実現していくためにも、特養の「今」を知ることはすごく大切。
この記事では、福祉医療機構(WAM)の最新調査データをもとに、特養経営のリアルな現状をわかりやすく解説します!
【目次】
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特養の経営状況【2023年度版】まとめ
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サービス活動増減差額比率とは?
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赤字施設割合はどれくらい?
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従来型とユニット型、経営成績に差はある?
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現場にも影響あり?経営状況と働き方の関係
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まとめ
1. 特養の経営状況【2023年度版】まとめ
2023年度の特養経営は、
✅ サービス活動増減差額比率が改善
✅ 赤字施設の割合は縮小
という、少し明るい動きがありました。
具体的には、
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従来型施設:サービス活動増減差額比率 1.6%(前年より+1.3ポイント)
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ユニット型施設:サービス活動増減差額比率 5.1%(前年より+0.9ポイント)
と、いずれも前年より経営指標が良くなっています。
2. サービス活動増減差額比率とは?
これは簡単に言うと、
「介護サービスを提供した結果、どれくらい利益が出たか?」
を表す指標です。
この比率が高いほど、
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資金に余裕が生まれる
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施設の運営が安定する
逆に、マイナスなら「赤字=資金繰りが厳しい」ということ。
現場目線で考えると、
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新しい備品が入るか?
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研修が充実するか?
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給与・手当の改善があるか?
にも関わってくる重要な数字なんです。
3. 赤字施設割合はどれくらい?
2023年度時点では、
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従来型:約41.7%が赤字
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ユニット型:約30.0%が赤字
特に従来型特養では、4割以上が赤字という厳しい現実。
「経営が安定している施設ばかりではない」ということが、改めて浮き彫りになりました。
4. 従来型とユニット型、経営成績に差はある?
データを比較すると、こうなります
| 項目 | 従来型 | ユニット型 |
|---|---|---|
| サービス活動増減差額比率 | 1.6% | 5.1% |
| 赤字施設割合 | 41.7% | 30.0% |
| 利用者単価(1人1日あたり) | 約12,713円 | 約14,927円 |
ユニット型は利用者単価が高く、収益も安定傾向。
一方で建設コストや人件費が高いため、運営管理の難易度も高い面があります。
5. 現場にも影響あり?経営状況と働き方の関係
ここが現場目線では特に重要なポイントです✨
施設の経営が安定すれば、
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賃上げや賞与アップ
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人手不足の改善(職員増員)
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新しい設備・環境整備
など、働きやすい職場づくりにつながりやすくなります。
逆に赤字が続けば、
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賃金・待遇改善が後回し
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人員が減らされ負担が増える
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スタッフ定着率が下がる
といった悪循環にもなりかねません。
「経営状況は、現場に直結している」ことを、ぜひ知っておきたいですね。
6. まとめ
✅ 2023年度、特養全体では少しずつ経営改善が見られた
✅ でもまだ従来型特養では4割超が赤字
✅ 施設経営の安定は、職員さんたちの働きやすさにも直結!
これからの時代、
「経営も現場も一緒に良くしていく」
そんな視点を持ちながら、私たちも日々の仕事に向き合っていきたいですね?
次回予告【予習編】
今回の記事で、特養全体の経営状況や、
現場に与える影響までお話ししました。
でも実は、
施設の「規模の違い」でも、経営の明暗が大きく分かれていること、ご存知ですか?
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小規模な特養は本当に苦しいのか?
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大規模特養はなぜ黒字率が高い?
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規模別で見た、現場への影響とは?
次回は、さらに深掘り!
**「小規模vs大規模|特別養護老人ホーム経営のリアル」**をお届けします✨
施設経営に携わる方も、現場で頑張る介護職さんも必見!
次回もぜひチェックしてくださいね!